東京・南千住地域には、もともと日雇い労働者向けの簡易宿泊所として営業を行っていた格安宿がほとんどでした。
しかし、2002年の日韓ワールドカップをきっかけにして、訪日観光客が多く訪れるようになったことを境に、主要顧客層の転換を図った格安宿も多くあります。
エコノミーホテルほていやさんも、そうした「変わりゆく山谷の街」を象徴した格安宿の1つです。
非常にコストパフォーマンスに優れていますので、割り切れる方にはおすすめできる格安宿だと思います。
目次
エコノミーホテルほていや
★基本料金★
小個室シングル(テレビ無し) 2,700円/泊~
小洋室シングル 2,900円/泊~
小和室シングル 2,900円/泊~
※クレジットカード決済不可
★チェックイン・アウト★
チェックイン 16:00~22:00
チェックアウト 10:00
★住所★
東京都台東区日本堤1-23-9
駅からエコノミーホテルほていやまで、少し歩きます
JR常磐線、東京メトロ日比谷線、つくばエクスプレスが乗り入れる「南千住駅」が、エコノミーホテルほていやさんの最寄り駅になります。

ほていやさんへは、まず「南千住駅」の南側に架かる陸橋を南側へ渡ります。

セブンイレブンのある「泪橋」の交差点を直進し、「吉野通り」を南に進んでいきます。

駅から10分強歩いていくと、タイル張りの建物が見えてきます。

エコノミーホテルほていやさんに到着です。
駅からは、やや距離があると感じますが、大通り沿いなので迷うことは無いかと思います。
エコノミーホテルほていや宿泊者は、24時間出入自由
入口を入ると、すぐにフロントがあるので、チェックインを済ませます。
チェックイン可能時間が、やや短めな点には注意が必要です。

フロント業務が22時に終了すると、入口も施錠されてしまいます。
ですが、部屋の鍵を使って裏口の扉を開けることができるので、宿泊者は24時間出入りが可能となっています。
エコノミーホテルほていやは洋室が基本です
古くから営業をしているエコノミーホテルほていやさんですが、客室は洋室が中心となっています。

こちらがほていやさんの基本とも言える、「小洋室シングル」です。
3000円を切る部屋にしては空間に余裕があり、3.5畳程度の広さがあります。

この料金で、各部屋に個別の冷蔵庫が置かれているのは珍しいですね。

枕元には常夜灯も備えつけられていました
ちょっとした設備ですが、あればあったで重宝します。

冷暖房設備は、少し歴史を感じさせるものになっています。
ヒーターのように見えますが、これは冷風も出てくる機器です。
しかしながら、冷風と温風の切り替えは宿の側で一括管理となっています。
個別の部屋ごとに、細かな温度調節はできなくなっている点は注意です。
なお、無線LANも使えるようになっていて、部屋の中でインターネット接続が可能です。

こちらは別の日に泊まった、小和室のシングルルームです。

洋室の方が多いエコノミーホテルほていやさんですが、和室スタイルの客室もあります。
畳の方が落ち着くという方には、こちらの客室をおすすめします。
エコノミーホテルほていやさんの宿泊料金を考えると、部屋の中の設備は、かなり豪華な部類なのではないかと思います。
ただし、アメニティ類は一切用意されていないので、その点はコストカットと割り切る必要がありますね。
エコノミーホテルほていやの各階共用スペースは?
エコノミーホテルほていやの各階に共用のトイレがあります。
階によって男性用と女性用が異なっているので、そこはチェックしておく必要があります。

トイレの中のタイルは昭和感を感じますが、便器は新しくなっており、清掃も行き届いていました。
なお、トイレは男性用と女性用に分かれているのですが、女性専用フロアが無い点は注意してください。

また、共用の洗面台も各階ごとに設置されています。

洗面台と同じスペースに、無料の給茶機も置かれていました。
夏場は冷たい飲み物、冬場は温かい飲み物を手軽に入手できて重宝する設備です。

エコノミーホテルほていやさんは5階建てですが、エレベーターと階段が併設されています。
昇り降りの手段を自分で選べるのは、私的には好印象ですね。
エコノミーホテルほていやの共用スペースをもう少し
1階のフロントの横に、ちょっとしたラウンジスペースがあります。

夜間は閉鎖されますが、昼間は色々な人の談笑スペースになっていました。

1階を少し奥に進んだところに下駄箱が設置されています。
館内は下足でもOKですが、ここにサンダルも用意されています。

さらに1階を奥に進んでいくと、浴室があります。
ここは時間帯で男女を入れ替えて利用するシステムです。

それほど規模の大きくない宿ですので、大浴場とまではいえない広さです。

それでも、足を伸ばして湯船に浸かりたい時には嬉しい設備ですよね。

さらに1階にはコインランドリーも設置されています。
宿泊料金が安価なこともあり、長期滞在にも向いた格安宿です。

3階の屋根は三割くらいがバルコニーになっていて、外に出ることもできます。
エコノミーホテルほていやさんは建物自体の古さを感じますが、更新している設備も多いですし、コストパフォーマンスでそれを補っていると思いました。
エコノミーホテルほていやに泊まってみて
南千住地域の格安宿の中でも、コストパフォーマンスに優れた格安宿だと思います。
アメニティが無かったり、設備が古いという部分はありますが、この料金であれば全て許容範囲ですね。

もともとはエコノミーホテル ニュー紅陽さんと同じく、日雇い労働者向けの簡易宿泊所として営業を行っていたのですが、21世紀初頭にバックパッカーを中心とした格安旅行者に中心顧客層を転換した格安宿です。
そのため、海外からの訪日観光客が利用している姿も見かけます。

とはいえ、私の見た範囲では日本人の利用が7割といった感じでした。
ビジネスユースはほとんどなく、レジャーでの利用が中心のようですね。

駅からは少し離れた場所ですが、右隣がスーパーのため、買い物の利便性は良いです。

そして左隣には、都内でも純喫茶屈指の名店と言われる「カフェ・バッハ」があります。
こういう喫茶店が好きな方は、モーニング等を楽しんでみても良いのではないでしょうか。
繰り返しになりますが、エコノミーホテルほていやさんの料金は、南千住地域の格安宿でも安い部類に入ります。
その分、一般的なビジネスホテルに比べれば十分と言えない点もありますが、それは料金とのトレードオフと割り切るべきです。
ある程度、南千住地域の格安宿に慣れてきた方であれば、定宿にしても良い格安宿だと思います。
東京の格安宿一覧は、こちらからどうぞ
東京へ行った際に、どうしても気にしてしまうのが宿泊費です。
近年の宿泊需要の増加で、ビジネスホテルの料金も上昇傾向にあります。
ここ...
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。