NHKにも登場の東京格安宿「エコノミーホテル ニュー紅陽」さんに泊まった!訪日利用客9割の多国籍宿

東京・南千住地域の格安宿には、ある時点で客層の転換を行った宿があります。
今回の記事でご紹介するエコノミーホテル ニュー紅陽さんは、もともと日雇い労働者向けの宿(いわゆるドヤ)として営業していたようです。

しかし、2002年の日韓ワールドカップをきっかけに、海外からの観光客が次々と東京に訪れるようになりました。
ニュー紅陽さんは格安バックパッカー向けの格安宿へと舵を切り、今では非常に多国籍な宿となっています。

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エコノミーホテル ニュー紅陽


★基本料金★
シングル      3,300円/泊
セミダブル     5,800円/泊

※鍵のデポジット1,000円が必要(チェックアウト時に返却)
※クレジットカード決済可(デポジットは現金のみ)


★チェックイン・アウト★
チェックイン   15:00~23:00
チェックアウト  10:00

★住所★
東京都台東区日本堤2-26-13

★公式サイト★
エコノミーホテル ニュー紅陽



エコノミーホテル ニュー紅陽の行き方


ニュー紅陽さんの最寄り駅は、JR常磐線、東京メトロ日比谷線、つくばエクスプレスが乗り入れる「南千住駅」です。

ニュー紅陽へは南千住駅南側の陸橋を渡る

ニュー紅陽さんへ向かうには、「南千住駅」の南側に架かる陸橋を南へと渡っていきます。

ニュー紅陽へはセブンイレブンのある泪橋交差点を右折

セブンイレブンのある「泪橋」という交差点に来たら、セブンイレブンの前を右に曲がります。

角を曲がるとニュー紅陽が見える

右に進み、1本目の脇道を左に入ると、ニュー紅陽さんの建物が見えます。

ニュー紅陽の外観

赤いレンガ造りになっていて、目立ちやすい外観です。
駅からは徒歩8分程度で、それほど遠い距離ではありません。



余談ですが、セブンイレブンの前を東西に走る大通りを「明治通り」といいます。
この通りを境にして、北が荒川区、南が台東区となっています。

エコノミーホテル ニュー紅陽では、鍵のデポジットが必要です


ニュー紅陽の入口

入口を入ると、正面にフロントがあるのでチェックインを済ませます
ニュー紅陽さんはチェックインできる時間が早く、正午から部屋に入ることができます。

フロント業務時間は朝7時から夜の22時までとなっているので、用事がある場合はこの時間内に済ませる必要があります。

ニュー紅陽のフロント

フロント業務時間の終了後、午前0時に入口は施錠されます。
ただし、暗証番号でドアを解錠することができるので、宿泊者は24時間出入りが可能です。

暗証番号については、部屋の鍵のキーホルダーに記載があるので、外出時は持ち歩くことになります。

この部屋の鍵について、ニュー紅陽さんではチェックイン時に保証金(デポジット)として1000円を預ける必要があります。
これは保証金ですので、チェックアウトの際に鍵と引き換えに返してもらえることになります。

初めて宿泊する場合は慣れないシステムかもしれませんが、これは昔から続く南千住地域の格安宿の名残りのようなものですね。
なお、宿泊代金の支払いにはクレジットカードが使えますが、デポジットに関しては現金を用意する必要があります。

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エコノミーホテル ニュー紅陽は、和室が基本


ニュー紅陽さんの客室には洋室もありますが、基本は和室になります。

ニュー紅陽のシングル和室

広さは3畳弱程度で、南千住地域の格安宿の中でも狭めな感じです。

ニュー紅陽のシングル和室奥から

部屋の中の設備も最小限といった感じで、テレビとロッカーが置かれている程度です。
空調も部屋に個別のエアコンが無く、全館統一でのコントロールとなります。

また、アメニティ類についても、全て持参が前提になっていて、何も置かれていません。
※フロントで購入できるものもあります

ニュー紅陽の客室フロア

冷蔵庫も個室内には無いので、廊下にある共用のものを利用します。
部屋の中の設備は最低限ですが、無線LANは館内全てで利用できます。

建物の外観から予想するよりも、1フロアの部屋数は多めの感じですね。

エコノミーホテル ニュー紅陽の共用スペース


ニュー紅陽さんの入口を入ってすぐのところに、ちょっとしたラウンジスペースがあります。

ニュー紅陽のフロント横にはラウンジスペースも

1階にも客室がある関係で深夜帯は閉鎖されますが、日中は色々と使えるスペースです。

ニュー紅陽の浴室

1階を奥に進んでいくと、左側に浴室があります。
大浴場とは言えませんが、4人程度が同時に利用できる広さでした。

この浴室は、男女を時間帯で入れ替えて利用するシステムです。
男女の順番は、曜日によって変わります。

ニュー紅陽のシャワールーム

さらに奥に進んだところに、シャワールームが2室あります。
こちらは24時間無料で利用が可能となっています。

なお、アメニティ類は持参が基本のニュー紅陽さんですが、シャンプーとボディーソープは備え付けになっています。

ニュー紅陽にはキッチンスペースも

シャワールームの向かいに、製氷機と給茶機が置かれています。
特に夏場に重宝する設備ですが、無料で利用できるのが嬉しいポイントです。

同じスペースにガスコンロと流しもあるのですが、本格的に料理をするのは難しい広さだと思います。
あくまで補助的なスペースと割り切れば、活用方法は色々とありますね。

ニュー紅陽のコインランドリー

更に建物を一番奥まで進んだ所のドアを開けると、コインランドリーになっています。
こちらも深夜帯は閉鎖になりますので、洗濯をする場合は時間に気を付ける必要があります。

ニュー紅陽の洗面台

洗面台については各階ごとに設置されています。

ニュー紅陽の男子トイレ

トイレも各階ごとに設置です。
男女でも共用の格安宿もありますが、ニュー紅陽さんのトイレは、しっかり男女別になっています。

建物自体には古さがありますが、トイレについては数年前に改装済みで設備が新しくなっています。

なお、ニュー紅陽さんは3階建ての建物ですが、館内にエレベーターはありません。
階段が2ヵ所にありますので、そちらを利用してフロアの昇り降りをします。

宿泊者の9割が日本の外から!


ニュー紅陽さんの利用客層は、海外からの訪日観光客がほとんどを占めます。
日本人の利用者は、全体の1割もないといわれる超多国籍な格安宿です。

ニュー紅陽館内は英語の案内多数

廊下に貼られた案内掲示を見ただけで、そんなニュー紅陽さんのカラーがうかがい知れます。

ニュー紅陽は英語の案内多数2

日本語よりも、英語や中国語の表記を多く目にします。

ニュー紅陽の案内冊子

客室の中には、観光客向けに日本を解説した案内冊子も置いてあります。

ニュー紅陽のラウンジには宿泊者の写真が

1階のラウンジスペースの壁には、ニュー紅陽さんに宿泊したゲストの写真が貼られていました。

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サムライ&ニンジャなお部屋


更に、訪日観光客向けに、ちょっとした趣向を凝らした部屋もあります。

ニュー紅陽にはサムライルームも

こちらがそのサムライルームです。

ニュー紅陽のサムライルーム奥から

設備は通常の和室と変わりませんが、壁が金箔を連想する金色に塗り替えられています。

ニュー紅陽のサムライルームの目印

そして、日本刀のモニュメントも飾られていました。
ニュー紅陽さんには、このサムライルームの他、忍者をモチーフにしたニンジャルームも用意されています。

サムライルームニンジャルームは数が少ないので、運よく宿泊できた方はラッキーですね。

NHKに登場した話


10年以上前の話になりますが、ニュー紅陽さんはNHKで放送されたドキュメンタリーの舞台になった事があります。
実のところ、私がニュー紅陽さんのことを知ったのは、その番組がきっかけなんです。

2019年現在でも放送されているドキュメント72時間という番組がそれです。
この番組の2006年10月10日放送分、東京山谷バックパッカーたちのTOKYOの舞台となりました。

番組の公式ホームページ

番組放送の当時から、宿泊者のほとんどが海外から来ていたようですが、その流れは今でも変わっていないようですね。

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エコノミーホテル ニュー紅陽に泊まってみて


繰り返しになりますが、ニュー紅陽さんの宿泊客に日本人はほとんどいません。
そのため、館内で他の宿泊客に会った場合、「強制駅前留学状態」になることも珍しくありません。

とはいえ、スタッフの方は日本人ですので、そこまで宿泊を心配する必要はありません。
「海外旅行はしたいけれど時間が無い…」という方が泊まってみれば、ちょっとした旅行気分に浸れるかもしれないですね。

格安料金ではありますが、24時間出入りが可能という点はやはり便利だと思います。
駅からの距離も遠すぎず、最寄りのコンビニまで徒歩1分程度、立地的には悪くないですね。

ニュー紅陽さんの料金は、南千住地域の格安宿でも安めの部類に入ります。
設備や備品の少なさや部屋の狭さについては、その料金設定とのトレードオフと考えるべき部分です。

また、ニュー紅陽さんの建物自体が建てられてから、それなりの年数が経っています。
色々な部分で「古さ」を感じる点がありますが、そこも踏まえての料金設定といったところでしょう。

人によって「厳しいな」と感じるのは、空調が全館コントロールの点かもしれません。
ある程度の調整はしてくれるのですが、個室ごとの細かな温度調整はできません。

以上の点が無理だと思う方は、予算を少し増やし、別の格安宿に宿泊することをおすすめします。

私自身はニュー紅陽さんに何度か宿泊させてもらっていて、顔見知りになったスタッフの方もいます。
記事中で紹介したラウンジスペースで、一緒に昼食を食べたりといったこともありました。

こうした人の距離の近さという面は、小規模経営な宿だからこそ体験できることだと思いますね。
自分としては、この料金であれば設備面は十分に許容できるので、また宿泊するつもりでいます。




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今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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