大阪・西成地域の格安宿の多くは、古くは日雇い労働者向けの簡易宿泊所として、そうした層を多く受け入れてきました。
しかし時代が変わり、日雇い労働者が減少するとともに、格安の宿泊料金を求める宿泊客が西成地域にやってきます。
西成警察署の向かいに位置するビジネスホテル和香さんも、そうした新しい観光客を積極的に受け入れている格安宿です。
目次
ビジネスホテル和香
★基本料金★
シングル和室 1,500円/泊~
シングル洋室 1,700円/泊~
※クレジットカード決済可(デポジットは現金のみ)
※別途 鍵のデポジット1,000円が必要(チェックアウト時に返却)
★チェックイン・アウト★
チェックイン 5:00~翌1:00
チェックアウト 9:00
★住所★
大阪府大阪市西成区萩之茶屋2-2-17
ビジネスホテル和香は、西成警察署が目印です
JR大阪環状線「新今宮駅」か地下鉄「動物園前駅」が、ビジネスホテル和香さんの最寄り駅になります。
大きな通り沿いにありますが、駅からは少し歩くようになります。
どちらの駅からも、徒歩5分程度の距離になりますね。

比較的大きな建物ですので、目には付きやすいと思います。

ビジネスホテル和香さんは、大阪府警西成警察署の向かいにあるので、それも目印になります。
ビジネスホテル和香は、早朝チェックイン可能

入口を入ると右にフロントがあるので、チェックインを済ませます。
ビジネスホテル和香さんは、なんと早朝5時からチェックインが可能です。
もちろん、前日の部屋の稼働状況によるのですが、夜行バス等で到着した場合は非常に便利です。
その代わり、チェックアウトも一般的なビジネスホテルよりも早い9時の設定になっています。

宿泊料金1000円台の格安宿なのですが、フロントは24時間対応となっていて便利です。
そのためビジネスホテル和香さんは、24時間出入りが可能となっています。

宿泊料金の支払いには、クレジットカードを使うことができます。
ただし、鍵の保証金として、1000円を現金で預ける必要があります。
この1000円は保証金ですので、チェックアウトの際に鍵と引き換えに返してもらうことができます。
大阪・西成地域では、同じシステムになっている格安宿をよく見かけますね。
ビジネスホテル和香は、和室と洋室の設定あり
ビジネスホテル和香は7階建てになっていて、エレベーターと階段の両方が使えます。

意外に建物の規模が大きく、1フロアあたりの部屋数も多い感じがします。

客室フロアの廊下は、「少し年季が入っているかな」という印象を受けます。
それなりの期間にわたって営業している格安宿ですので、この部分は割り切って宿泊する部分だと思います。
ビジネスホテル和香さんの客室は和室が中心ですが、洋室も増えてきているようです。
料金は和室が1500円から、洋室が1700円からですが、週末等は少し料金が上がります。

実際に私は、和室に宿泊してみました。
広さはちょうど3畳といったところです。

コンパクトな室内は、布団を敷くとほぼ埋まってしまう感じがあります。
ですが、テレビ、冷蔵庫、小さなテーブル、ハンガーなどが備えてあり、寝るだけと割り切れば十分な設備です。

この料金帯では、空調が全館コントロールになっている場合もありますが、ビジネスホテル和香さんは、きちんと個別エアコンも設置されていました。
なお、部屋の中に、タオルや歯ブラシといったアメニティ類の用意は一切ありません。
持参するか、フロントで販売しているものもあるので、そちらで用意するようになります。
また、建物自体が建てられてから年数が経っているため、部屋の中はそれなりに古さを感じますが、そこは料金とのトレードオフと割り切る部分かと思います。
ビジネスホテル和香さんの館内はスリッパで移動しますが、部屋まで靴を持って上がることになっています。
これは、古くは日雇い労働者の簡易宿泊所であった頃から続いているシステムですね。

宿泊にあたっての案内事項も掲示されていますので、目を通しておくと役に立つと思います。
ビジネスホテル和香の共用スペース

ビジネスホテル和香さんのトイレは共用となっていて、各階ごとに設置されています。
タイルの感じ等から、少し昭和感を感じる部分もあるのは致し方ないところです。
各階のトイレは男女でも共用なのですが、女性専用トイレが別にあるので後述します。

トイレの横には、炊事場が設置されています。

個人的には、無料で利用できる給茶機も置いてあるのが便利だと思いました。

電子レンジは炊事場とは別の廊下に置いてありました。
使いたい場合は、最初に場所を確認しておくと良いと思います。
ビジネスホテル和香さんの最上階7階は、三分の一程度が屋上スペースになっています。

屋上に出て北側を向いてみると、大阪のランドマーク「通天閣」の頭が見えます。

東側を見ると、日本一高いビルである「あべのハルカス」を望むことができます。
「あべのハルカス」は、JRでも地下鉄でも1駅隣の「天王寺駅」が最寄りです。
1階の共用設備は、大浴場、シャワールーム、コインランドリー等です。

大浴場は午後のみ使用可能で、朝風呂はありません。
時間で男女を入れ替えて利用するシステムになっています。

浴室内は、同時に6人程度が利用できる広さでした。

シャワールームについては、24時間無料で利用可能となっています。
ビジネスホテル和香のシャワールームを利用するには、フロントで鍵を受け取る必要があります。
少し手間がかかりますが、フロントで設備の管理も兼ねてくれると考えれば、納得のいく部分ではあります。
フロントには24時間スタッフの方がいますので、深夜帯の利用にも対応してもらえます。
ビジネスホテル和香の女性専用設備について
先ほど触れたシャワールームですが、女性用シャワールームの中にはシャワー室以外の設備も設置されています。

女性用のシャワールームには、女性専用トイレとパウダールームも設置されているとのことです。
こちらも、徐々に増加している女性宿泊客に対応した設備になります。
こちらの女性専用シャワールームは、1室のみの設置となっています。
ですので、利用が重なってしまった際などは少し待つ必要があります。
しかし、今後も更に女性宿泊客が増加していくようであれば、この設備も更に増えていくのではと予想しています。
ビジネスホテル和香に泊まってみて
ビジネスホテル和香さんは、古くは日雇い労働者向けの簡易宿泊所として営業をしていました。
しかしながら近年は、様々な旅行者を積極的に受け入れていれる方針の格安宿です。
新設された設備は、そうした最近の旅行者の希望に対応したものになっていると感じます。
旅行サイトにも、積極的にプランを掲載して観光客への周知を図っているようです。
実際に利用してみた感想としては、この料金であれば破格と言って良いと思います。
アメニティ類が無かったり、靴を部屋に持っていく習慣があったりと、一般的なビジネスホテルよりも気を使う部分はあります。
しかしながら、この料金であれば、そうした部分を差し引いてもおつりが来るのではないかと思いました。
宿泊している客層については、レジャーでの利用が多いと感じました。
まだビジネスでの利用は少ないようですが、受験や就活といった使い方は増えてきているようですね。
ビジネスホテル和香さんは一般利用者を積極的に呼び込んでいるため、これから旅行客の利用は増えていくと思います。
女性の利用者についても、やはり少しずつ増えていくのではないでしょうか。

ビジネスホテル和香さんの館内の設備等に関しては、料金面からすれば十分なものだと思います。
ただし、西成地域を歩くことについて慣れていない方は、少し立地面がネックかもしれません。
駅からの距離は5分程度ですが、ビジネスホテル和香さんはいわゆる「あいりん地区」の中心に近い位置に立地しています。
新世界に近い国道沿いとはどこか雰囲気が違う点を、念頭に置いておいた方がいいと思います。
私がビジネスホテル和香さんに宿泊した日、京都まで行っていたため、ほぼ終電に近い時間で宿に戻ってきました。
午前0時を過ぎたビジネスホテル和香さんの通りは、全く人の気配が無くなり、少し怖い雰囲気を感じました。
24時間出入りが自由といっても、特に深夜帯に女性が出歩くのは勇気のいる立地だと思います。
そのような利用をするのであれば、料金は高くなりますが、国道に近いホテル来山さんやビジネスホテル太洋さんといった格安宿を利用した方が良いかもしれません。
ただし、そこまで夜遅くまで出歩かないようであれば、ビジネスホテル和香さんの料金は魅力です。
早朝チェックインも出来ますし、意外な穴場として、色々な方におすすめできる格安宿ですね。
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今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。