東京メトロと都営地下鉄の違い|ひと言でいえば運営元の違いです

地方から東京に出てきた人が戸惑う事の1つに、地下鉄の複雑さがあります。
ただでさえ路線が入り乱れているのに加えて、何故か東京メトロと都営地下鉄の2路線に分かれています。

この2つの違いについて、ざっくりとまとめてみました。

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運営元が違います


身も蓋も無いようですが、運営母体が違うというのがその答えです。

東京メトロ ⇒ 東京地下鉄株式会社
都営地下鉄 ⇒ 東京都


上のような事業者が運営母体となっています。

東京地下鉄株式会社というのは聞き慣れないかもしれませんが、もともとは交通営団と呼ばれる特殊法人でした。
そのような経緯があるため、民間企業ではあるものの、国と東京都だけが株式を持っているという特殊な形態の会社です。

ちなみに「東京メトロ」とは、この東京地下鉄株式会社の愛称なんですね。

その一方で、都営地下鉄は東京都が直接運営する地下鉄のため、非常にわかりやすいです。
東京都には交通局という部局があり、地下鉄も含めた交通網の管理・運航等を行っています。

路線が違います


東京メトロと都営地下鉄の違いは

当たり前の話ですが、東京メトロと都営地下鉄は、運行する路線が違います。
以下に一覧を挙げてみました。

<東京メトロ>
・日比谷線
・銀座線
・丸ノ内線
・東西線
・南北線
・有楽町線
・千代田線
・半蔵門線
・副都心線

計9路線

<都営地下鉄>
・浅草線
・三田線
・新宿線
・大江戸線

計4路線

慣れないと区別が難しいですが、数の少ない都営地下鉄を先に覚えてしまえば、後は自然と区別ができようになりますね。

設立目的の違い


東京メトロと都営地下鉄には、設立目的の違いという点もあります。

東京メトロは当初から、地下鉄の運行・運営を目的として設立された団体です。
これに対し、都営地下鉄は最初から地下鉄の運行を目的としていたわけではありません。

もともと、東京都は路面電車の運行を行っていました。
しかしながら、東京都内を開発していくにあたり、路面電車を別の交通網に変更する必要が生じました。

そのため東京都は、路面電車に替えて、地下鉄やバスの運行を始めるようになったわけです。
ただし、都電荒川線だけは、現在でも東京都唯一の路面電車として営業を続けています。

運賃が違います


東京メトロと都営地下鉄では、初乗り運賃にも違いがあります。

東京メトロ ⇒ 170円(IC165円)
都営地下鉄 ⇒ 180円(IC174円)


実際に乗ってみると実感するのですが、やはり都営地下鉄の方が割高に感じます。

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合併はあり得る?


利用者の立場からは、東京メトロと都営地下鉄が合併し、料金体系を統一し、余計な初乗り運賃がかかったりしないようにして欲しいと思うところです。
そうすれば、今現在は別々に分かれているお得な一日乗車券なども、共通で使えるのではと期待しています。
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ただ、両社の合併には、都営地下鉄が抱える巨額の累積赤字が、大きな障壁になっていると言われています。

都営地下鉄は長年にわたって続けてきた赤字経営の結果、恐ろしい額の債務を抱えているようなんです。
これに対し、黒字経営を続けてきた東京メトロが、合併へ難色を示しているようなんですね。

こうした事業者間の都合というのも、わからないわけではありません。
ですが、利用者の立場としては、サービスを統合し、より利用しやすい形態にしてもらいたいというのが正直なところです。



今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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